隊員たちの前職は多種多様で、動機もさまざま。「電車が好きで、関連
の仕事を探していて」「別の警備会社から給料アップのため」「無職期間
が長くても入れそうだったから」など、転職エージェントやハローワーク
で紹介された人もいれば、新聞やインターネットの求人広告で見つけて応
募してくれた人もいます。
「面白そう!」と仕事内容に興味を持つ人が多いのは、列車見張りの仕
事ですね。実際に現場へ入ってみても、職人さんとのふれあいや、毎日仕
事が変化する楽しさもあります。ほかにも、長年勤め続ける理由として
「真面目な取り組みをきちんと評価してくれる会社だから」という人もい
ます。
同僚同士が口を揃えて言うのが「個性的で性格のいい人が多い。」、そ
して「仲がいい。」「思っていることを言いやすい。」ということ。そん
なフラットで心地よい関係を築けているのは、全員が正社員であることも
一因かもしれません。「上下関係のない、同じ立場という連帯感があるか
らよく話ができるのかも。」と話す隊員もいます。
さらに、経営者との距離も近いのがニットーケイビのいいところ。毎週、
金曜日の午後には、本社で社長と直接話し合う隊員の姿も見る事ができま
す。「入社して2~3年目でも、自分の意見が伝わったと感じることが多
い。」とのこと。隊員の意見をしっかり汲み取る会社の姿勢は、隊員にも
好印象です。
基本はズバリ「安全を守る」こと。警備の仕事には大きく分けて「施設
警備」「機械警備」「身辺警備」「輸送警備」の4つの分野があり、ニッ
トーケイビがたずさわるのは「施設警備」と「機械警備」の2分野です。
「施設警備」には、商業施設などの警備員以外に、列車見張りなどの鉄道
警備も含まれます。
「現場の作業員さんは気前がいい人が多くて、仲よくなってくると楽しい
し、頼られれば自分も気持ちが引き締まる。命をあずかる仕事は、やりが
いがあります。」
レールや枕木の傷みを修復時や、新たに建物をたてるとき。列車の隙を
みながらの作業は、お互いの信頼がなければ集中できません。今の時代、
「安全の提供」は、人に強く求められるサービスです。目の前の作業員の
方、会社の人、その上にいる鉄道会社の方々まで想像して、「こうすれば
相手は喜んでくれるかな」と考えて仕事をしています。
入社した社員は、まず警備員の資格取得をめざします。取得にかかる費
用は会社持ちなので、かなり助かっています。さらに、警備員指導教育責
任者資格など、個人のスキルアップや会社のサービスに伴い必要になる資
格も、もちろんすべて会社支援で取得可能。「東京へ行かないと取れない
資格も、試験料から交通費、宿泊費まで支援してもらえた」という話もあ
ります。
資格取得以外にも、日頃から「がんばった分、ちゃんと評価してくれる」
と感じられる社内の雰囲気や、ときどき差し入れされるジュースなど、小
さな気遣いが嬉しいと好評です。
いわゆる昇進などのキャリアアップではないけれど、何も意識していない
というと少し違うというのが、隊員たちの素直な感想。「毎週、現場をおさ
める人同士で議論する場があるから、普段から考えることが習慣になってく
る。」「言い訳をせず、やれることをやる。自分より相手の立場にたって仕
事をしている。」「毎日、小さくても新しい発見をしたいと努力している。」
など、隊員たちが大切にしているのは、コツコツとした日々の積み重ね。
仕事に対する真面目な姿勢を、誰かは必ず見ています。地道な積み重ねが、
社内外から評価され、次の仕事や新たな資格取得につながることもあります。
警備員のほとんどは、未経験からのスタートです。
「何かあったら自分が対処しないといけない」と、警備員の仕事に不安を感
じている人も、怖がらずに入ってもらえば大丈夫。日々の主な業務は来客の
受付や戸締りです。接客の経験があれば、早く慣れるかもしれません。不審
者や事故に対処しなければいけない場合に、まずは自分の安全を確保できる
よう、ゆっくり教えてもらえます。
列車見張りの仕事も、同じ。顔のすぐ横を 100キロ近いスピードで電車が
走っていく経験は、はじめてなら誰でも怖いと思います。けれど、それも経
験。安全を確保するための適度な緊張感は保ちながら、慣れていくことはで
きます。
やる気があれば、はじめは先輩隊員が丁寧に教えてくれるので、少しずつ
レベルアップしていけます。礼儀正しく、基本的な挨拶ができる人であれば、
決して難しい仕事ではありません。